かながわ里山探検隊 Kanagawa Satoyama Expedition



かながわ里山探検隊 
Kanagawa Satoyama Expedition

 

2019

里山で陸の豊かさを感じよう
Let’s feel blessings of nature in Satoyama!

皆さんは、陸の豊かさからどれだけの恩恵を受けているか、考えたことがありますか。これはSDGsの目標の一つ「陸の豊かさも守ろう」を達成するために必要なビジョンです。昨今の、災害の激甚化、野生動物の都市部進出、生物多様性の低下などは、多大な影響を私たちに及ぼしています。それは一つに、人間と自然が築いてきた関係が崩れてきたからかもしれません。そこで、生物多様性を維持し、人間と自然の共生を果たしてきた里山に注目して、その価値を再発見し、守っていくことが私たちの目的です。

今年度、里山探検隊は、里山に関する輪読や実地調査を行い、よりよい里山の保全に向け活動しました。植樹や田畑の代掻きを行い、そこに生きる生物を守ることの大切さを知りました。またアルプホルンの演奏や、木工細工の体験、米やみかんを自分たちでイチから栽培・収穫したことを通じ、自然の恵みを感じることが出来ました。加えて、里山の資源を利用してもらうため、炭出しやみかんの収穫・販売の支援も行いました。さらに荒廃した森林や台風後の林道を歩き、整備の難しさや自然の恐ろしさを実感しました。総じて、里山での保全活動を通じ、私たちは豊かな生態系からどれだけの恩恵を受け、人間の活動がどれだけ森林や田畑、そこで生きる生物を脅かしているか理解することが出来ました。

今後の展望として、陸の豊かさを守るためには、単に里山で活動を行うだけでは十分でないように感じました。より実践的な保全をするために、罠猟の資格獲得や、里山の資源や食材を利用した移動式ピザ窯の作製、及び物産販売など地域の人とより深く広く活動を進めていきたいと思います。

■学生数:20名 / 担当教員:小池治
■連携・協力:七沢里山づくりの会
■サイト:http://ynusatoyama.wpblog.jp

2018年度

里山を心のふるさとに

 

 今日私たちは、地球温暖化や生物多様性の低下、森林の減少や水質汚濁など様々な環境問題を抱えています。このような問題の解決のために新しい科学技術やSDGs の目標設定が注目されています。その中で自然に寄り添う生活に関心が集まるようになり、里山の昔からの知恵や営みによる生活が取り上げられるようになってきています。私たちは、里山を訪れて保全活動に参加させていただくことで、自然と向き合って生活していくことを肌で感じ、里山という日本人の心のふるさとの再生を進めるために何ができるかを考えSDGsのモデルとなるような活動を目指しています。
 里山探検隊で最も大きな活動は、ほぼ一年を通じて行われる米作りです。5月に行われた今期初めての活動である七沢の田植えでは隊員が一つ一つ手作業で苗を植えました。肌で自然を感じ、不慣れな作業に翻弄されながら様々なことを共有して私たちは里山探険隊としての結束も深まりました。。他にも6月の蛍鑑賞や8月の森林セラピー、林業の手伝い、そして11月の収穫祭では私たちが植えて育てたお米を炊いて、ついて、お餅にして美味しく頂きました。それに加え冬にはみかんの収穫に行きました。このみかんは被災地に送られ支援に繋がります。多くの貴重な体験を通して知識を実践し、里山を、日本を取り巻く本当の姿を私たちは目の当たりにし、私たちの社会に必要なことを学びとりました。
 今後は林業に目を向け活動範囲を広げながら、より多くの学生が里山に関心を持てるよう活動していきたいと思っています。

 

■学生数:14名 / 担当教員:小池治
■連携・協力:七沢里山づくりの会
■サイト:http://ynusatoyama.wpblog.jp

 


目指せ!さとやマイスター!!

 

<2017年度の活動報告>

 持続的な開発が叫ばれる現代において、開発や産業発展によって失われた自然を再評価する流れが出てきました。私たちは実際に里地里山に赴き、地域の保全団体との協力を通して里山創世の理解を深めたいと思い活動を行うことにしました。里山保全活動を通して里地里山の理解を深め、新たな保全や生産活動につなげることが目的です。

 4月にたけのこの収穫を行い、旬の味覚、山の幸を堪能する大変さを理解しました。6月には、蛍鑑賞とあじさい祭りに行き、わずかに残された日本の原風景を自分たちの目で観賞しました。

夏に行った寄木作りでは、ローカルマテリアルの方とともに神奈川伝統工芸である寄木作りを体験したことで、伐採された木の有効な活用方法について改めて考える機会となりました。

また、荒れた森林の現状と対応策を実地にて考えるため、ざる菊を見に行ったり、畑づくりの現場の見学にも行きました。私たちが行ったみかん狩りは、未耕作地域の再生保全の手伝いだけでなく、収穫したみかんは被災地支援になります。私たちの活動の中で年間を通して一番重点を置いた活動が、七沢里山づくりの会の方々との、田植えから収穫までの体験です。里山を守るとはどういうことなのか、肌身をもって感じました。

 これまでの活動を振り返り、里地里山の広報マップを作製したいと思っています。三月に行われる合宿を通して、森林の新たな活用法を考えたいです。それによって、私たちの活動が里山と都市を繋げる懸け橋の役割を果たす人材(マイスター)を目指します。それらの活動も含めて、里地里山の活性化や保全の方法を模索していきたいと思います。

■学生数:6名 / 担当教員:小池治

■連携先:七沢里山づくりの会

■サイト:http://ynusatoyama.wpblog.jp

 

Text by 「横浜国立大学 地域実践教育研究センター Annual Report 2017-2018