アグリッジプロジェクト The Agridge Project



アグリッジプロジェクト
Agridge Project

 

in 2019

地域とともに、一歩先へ
Making a Better Future with the Local

アグリッジプロジェクトは、農業で人と人をつなげて地域を活性化させることを目的としている。今年度は地域住民・企業とより密接に関わることで、ともに横浜のこれからを盛り上げることに尽力した。

Agrink  野菜の生産から販売を一貫して行う部門。生産に関しては、プロジェクトメンバーだけでなく地域住民と共同で植え付けや収穫などの作業を行った。また野菜の販売に関しては、学内での定期直売に加え、常盤台コミュニティハウスでの出張直売など地域住民向けの販売にも力を入れた。これらの取り組みにより、農業による地域間交流の促進へと一歩近づいた。

商品開発  今年度は、横浜ビールと共同で横浜国立大学のオリジナルビール「ハマノワビール」の商品化を手掛けた。地元企業と連携して地域の魅力がつまった商品を発信することで、地域の経済的活性化へ貢献することを目指した。横国デーや常盤祭などの学内イベントにおいて卒業生や在校生に向けて販売しただけでなく、緑園街マルシェやハザコクフェスタといった地域のイベントにも出店し、横浜・YNUの魅力を地域へ広める一役を担った。今後はイベント販売に加えて学内での常時販売も行うことで、学生や地域住民など幅広く手に取ってもらい、「よこはまのわ」がさらに広がっていくことを目標にしている。

地域を考えるうえで地域住民・企業は切り離せない存在である。今後もさらに関係性を深めていき、ともに地域活性化の道のりを歩んでいきたい。

■学生数:12名 / 担当教員:池島祥文、小林誉明
■連携・協力(敬称略):藤巻芳明、藤又琢、保土ヶ谷区役所生活衛生課、ヘルスメイト、常盤台コミュニティハウス、常盤台地区連合町内会、大倉山ミエル、ハマノワ、フェリス女学院大学、東京ストロベリーパーク、横浜ビール、濱漬・上岡食品、川久保和美、ほか

2018年度 アグリッジプロジェクト

農業の発展は地農(地域コミュニティ×農業)連携にあり

 

アグリッジプロジェクトは、地域活性化の実現には各地域が独自性をもつ「農業」に着目していくべきだと考え、学生の柔軟な発想から多様な農業による地域活性化の形(活動)を実践している。今年度は「地域コミュニティ」との連携がさらなる発展を実現してきた。
【直売所】学生が地域農家と一緒に育てた野菜を学内の定期直売や地域への出張直売で販売。生産から販売まで一貫しているため、安心・鮮度ともに顔の見える関係で提供できる直売が消費者から好評を得ている。特に学内定期直売の利用者は教職員・学生・地域住民と多様で、今後は3者の交流拠点として機能できる仕組み作りも想定している。
【Agreeting】プロジェクト全体の取り組みを地域に発信する各種イベントを運営。今年度は不耕起栽培の農法普及イベントや常盤祭での野菜販売などを行った。今後もイベントを通じて裾野を広げる役割を担っていく。
【アグリデザイン】各家庭や地域コミュニティ拠点で緑(食)を感じる機会を増やすために「水耕栽培」の普及活動を展開。今年度はペット野菜の販売や市内3拠点で手軽な水耕栽培設備を常設したところ、土に捕らわれない新しい農業の形に共感してくれる人が多数いた。今後は地域のニーズを取り込み、水耕栽培をさらに進化させていく。
【農法研究】農家(市民農家も含む)に最適な農法を発信するため、現在は学内で既存農法の実証性を研究中。今年度は夏に各種肥料を用いた農法、冬に不耕起栽培を実践した。不耕起栽培は土づくり以降の維持管理が楽で、小規模面積での農作業に向いていることが分かってきた。今後はそうした情報を地域に発信する活動も徐々に進めていく。

 

■学生数:15名 / 担当教員:小林誉明
■連携・協力(敬称略):藤巻芳明、保土ヶ谷区役所生活衛生課、ヘルスメイト、常盤台コミュニティハウス、常盤台地区連合町内会、本牧和田地域ケアプラザ、大倉山ミエル、金子信博、ハマノワ、より

 


2018年度 アグリッジ商品開発プロジェクト

地域の魅力を発信するYNUブランド確立へ…

 

 アグリッジ商品開発プロジェクトは、アグリッジプロジェクトで自分たちが生産した野菜のう ち、傷物となり市場流通すらできず廃棄される「畑の中のフードロス」を解消したいという想 いから発足した。しかし事業を進めていく中で素晴らしい農家や加工業者と出会う一方、彼ら が互いを知らない現状を知り、まずは地域の魅力ある農業・食品関連事業者を繋げる活動に取 り組むことにした。
事業1)濱漬上岡食品の既存商品「魔法のひと粒・梅のジュレ」を、原材料の梅干しを県内の曽我梅に変えたコラボ商品として常盤祭や地域イベントなどで 250個以上販売した。漬物ジュレ という新規性の強い商品だけに従来は顧客に手に取ってもらえる機会を作ることが困難であっ たが、大学生とのコラボ商品としたことで興味・関心から手に取ってもらえる機会を多く持つ ことができた。既に商品のリピート購入を求めて販売場所を訪ねてくる人もおり、商品の質の 高さを再認識した。今後は学内定期直売で土産としての販売を目指す。
事業2)里山保全団体である曽我山応援隊から様々な品種のみかんを調達して、上岡食品と 「みかんピクルス」の新商品開発に取り組んだ。生産者と加工業者をマッチングし、新しいみ かんの食べ方と新しい漬物の概念に挑戦した取り組みであった。今後はその商品に関するアン ケート調査を行い、より良い商品となるよう提案を行っていく。
今年度の活動から、地域のニーズは「新商品開発」よりも「プロモーション」にあることが見 えてきた。農作物を作る職人、漬物を作る職人、…。職人はこだわりある商品を作ることに特 化しており、彼らの魅力をいかに発信するかが今後のプロジェクトの課題である。また、それ と並行して新たな魅力あるプレーヤーを発見する活動も進めていきたい。

 

■学生数:4名 / 担当教員:池島祥文
■連携・協力:濱漬上岡食品、曽我山応援隊、かなごてファーム
■サイト:  https://www.i-c-lab.com/agridge-p-top

 


「農(≠農業)」は大地とともに「人」と「地域」を耕す

 

<2017年度の活動報告>

【背景・目的】横浜国立大学は横浜特有の市街地と農地が隣接した地域。アグリッジプロジェクトは農を通じての経済価値探求やコミュニティ形成、また学生と地域を繋ぐことで新たな関係を築くことを目指す。

【農業生産】学内の不耕起栽培場と学外農地の2拠点で活動を展開。早朝からの農作業や作業中のコミュニケーションは農の菜園療法としての可能性を体感できた。来年度は学内にある農外用地の農的空間としての活用や関係者以外の農活動への参加をコーディネートしていく。

【直売所】主に教職員や地域住民を対象に、学外農地で栽培した野菜の直売を展開。鮮度や品質の良さ、安さが評判となり口コミで顧客数を伸ばした。学内直売所の有意性を示すアンケートデータ(回答34名/Q1:直売所の満足度…「満足」=94%,「やや満足」=6%,「やや不満足」・「不満足」=0%/Q2:直売所が学内である必要性…「強く思う」=79%,「やや思う」=21%,「あまり思わない」・「全く思わない」=0%)も得られた。遠方からの通勤者が多く、軽量でコンパクトな野菜が広く求められる一方、白菜やキャベツなどの重たい野菜は車通勤者や近隣住民から支持された。

【アグリごはん】参加者が畑で収穫した野菜を調理室で調理し、皆で食べる企画。学生を中心に多様な年齢層が集まる企画となった。アンケートには収穫の喜びや野菜の鮮度に対する感動だけでなく、他世代との交流を喜ぶ声が聞こえた。今後はより地域に開かれた企画にすることで学生と地域の交流、ひいては地域活動の出発点にしていく。

【Agreeting】自家野菜を使った料理を食べながら、あるテーマに沿った交流を行う企画。農や食が積極的なコミュニケーションを生み出すことを発見できた。今後は農や食を通じて様々なテーマ設定の下、今までにないマッチングを実現して新たな価値創造の場にしていく。

■学生数:9名 / 担当教員:小林誉明

■連携先:藤巻芳明、横浜市北部農政事務所、金子信博、小宮正雄、高知県馬路村役場、愛媛県百姓百品村CASACO、ヨコハマベジメイト、保土ヶ谷区役所生活衛生課、ヘルスメイト

■サイト:https://www.instagram.com/agridge.face/

https://twitter.com/face_ynu

https://www.facebook.com/Agridge/?hc_ref=NEWSFEED

 

Text by 「横浜国立大学 地域実践教育研究センター Annual Report 2017-2018